第2回のお話で触れました八橋検校の後、
箏(琴)だけで奏でていたものを、
生田検校が生まれ、三絃(三味線)と合奏する事が
始められます♪
すると、
三絃の奏法に合わす為に、
箏でも,
スクイ(弦を爪で引っ掛ける様にすくって音を出す)
などの技巧が必要になってきました☆
もともと箏(琴)は、
雅楽で使われている楽箏を
用いていたのが始まりですので
爪も雅楽で使われていたものと同じ、
竹を細く切り出した物を、
指にはめる為の輪を付けて使っていました
(右手の親指、人差し指、中指に爪をして奏でます)
ところが、
箏で複雑な奏法をするのに、
今までの爪では難しくなって来ました
そこで、生田検校の時から、
四角い爪が登場します
そして、
三絃と箏がどんどん合奏する様になりました♪♪
四角い爪の角を、弦に当てる様に
座り方も斜めにするよう工夫されました
生田流の他にも、
山田検校が始めました
山田流というのがございます
大きな違いとして
皆様ご存知なのは
爪の形だと思います。
右が生田流の爪、左が山田流の爪です
上の爪の部分に、↓写真の様な爪の輪をつけて使います
この爪の輪は、一つ一つ手作業で作るので
サイズも微妙に違います
自分の指にはめてみながら
ぴったりと具合のよいサイズの輪に
爪を入れ、糊をつけて、
棒を入れて押さえて固定させます。
輪は,和紙と革で作られており
最後にエナメルを塗って、
仕上げてあるのもあります。
革は、
三絃の皮を張った余りで作っているとのこと
爪の厚さも色々あって、何セットも爪を所有していて
その時、弾く琴によって音を出してみて使い分けます
コロコロと、キラキラと・・・
爪と琴の相性によって音色がちがうのですから。
デリケートですね。