2010年9月29日水曜日

⑥ お箏の形の話 

箏(琴)の形は
緩くアーチを描いていて美しい形をしております




この箏という楽器、
龍に見立てられておりまして
各部の名称も、
左の方から

竜頭、 竜角、 竜甲、 
側面は 磯  
そして右のはじが 竜尾
この様につけられております



日本に箏がもたらされたのは
奈良時代のこと。

その時には既に
「龍の象徴」として
日本にもたらされておりますので

日本に渡って来る以前
中国で、箏が「龍」に見立てられた
楽器だったのです

中国にとって「龍」とは皇帝を表す生き物
高貴で万能で、美しい。

箏は、
それだけ高貴な楽器だったということ。

素晴らしい音色が出る楽器で
神に近い物 とされていたのです

「龍笛」という楽器も、同じ理由から。
龍笛は形は似てませんけれど


箏は
琴柱を立てると龍の背中にも見えてきます♪

    箏柱(kotoji)