先日、新しい箏(琴)を、いくつか見る機会に恵まれました(^^)
どれも美しい木目で、見ているだけでうっとりしておりました。
一面一面の木目の違い…
それは、箏の音の違いにもつながります♪♪
箏は、「桐」という、日本になじみの深い木から作られます。
「桐」は、飛鳥時代に中国からもたらされ、
以来、湿気の多いこの国では、
生活用具でもなくてはならない木材でした
また、「鳳凰が止まる木」、
「喜びをもたらす木」として、古くから大切にされてきました。
皇室の菊に次ぐ紋は、
桐紋なのはご存じのことと思います☆
たわわに咲く桐の花と、大きな葉を象った紋ですね。
そして、500円玉の裏にも模様が!
桐タンスが嫁入り道具…というのは、
桐の成長が速いので、20年程で大木になる。
庭に植えて、嫁に行くときに切ってタンスを作って持たす、という風習から(^o^)
湿気から守ってくれる優れた材質の桐は、
楽器にしてもその音色は素晴らしく、
アジアの楽器の多くで使われていて、
和楽器でも、琴だけではなく、
琵琶、笙にも用いられております♪
さて、箏の本体を作るには~
寒い荒れ地に育った、
樹齢20年以上、直径30㎝以上の木目のしまった木を切り出します
↓
数年乾燥させます
↓
表面に丸みをつけた大きめの箏の形に切り出します
↓ <桐屋の仕事>
↓
桐屋から、買い付けた箏材を
さらに1年ほど外に放置して乾燥とあく抜きをします
↓
カンナを箏の裏の部分からかけて、
船のような形にくり抜きます
↓
響きをよくする為に綾杉と呼ばれる模様を彫ります
↓
裏板をつけます
↓
表面は焼きゴテで焼いた後、
鉄ブラシをかけて「との粉」で磨いて仕上げます
<琴屋の仕事>
ざっと書いたのですが、
こまかい部分を作る作業、飾りを施す作業をして完成するのです♪♪
桐が樹齢を重ねる中で、
気象条件の変化に会い、年輪が不揃いになると、
こうした円形の木目が幾つも現れた箏ができるのです(^o^)
それだけで音色が ひと味変わったりする
自然が作り上げた音色のすばらしさに
富士喜会のお仲間と触れられる幸せを感じつつ・・・
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